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お役立ちコラム

社会人の過労死と自律神経失調症

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  昨今、自律神経の乱れが社会人に多くみられます。その一つとして長時間労働が関係しています。

 長時間労働とは、一般的に週60時間以上働くこと、あるいは一ヶ月に60時間以上の時間外労働をさします。我が国では397万人がこれに当たり、全就労者の6.9%を占めます。長時間労働により、心身に悪影響を及ぼす可能性が出てきます。就労者がストレスで神経症になって、仕事に支障が出るばかりではありません。心筋梗塞も長時間労働者では2倍多いという統計があります。ストレスが内臓にも悪影響を及ぼすのです。どうも自律神経失調症の匂いがしてきます。

 長時間労働の極端な形が過重労働です。定義として、一ヶ月で100時間以上、または一ヶ月で80時間以上の時間外労働が26ヶ月続く状態をいいます。長時間労働でも心筋梗塞が2倍に増えるのですから、過重労働ではもっと大きな被害が予想されます。過労死の危険も出てきます。その原因に自律神経失調症があると考えていいと思います。過重労働で時間に追われる生活が続くと、ストレスが生じます。先に述べたように、ストレスにより自律神経も失調し、内臓病も起こるのです。

 少子化が進む我が国において労働人口も減りつつあり、不登校の児童と同様に一人も減らしたくない現状です。過重労働などが原因で社会(会社)から脱落するのを防がなければなりません。その鍵は自律神経と考えられ、しっかりした管理が必要と思います。

 同じ過重労働でも過労死が起きるかどうかは個人差がありますが、それは能力差を意味しているのではありません。体質の問題です。同じストレスでも心(脳)に溜まる人と、内臓に溜まる人があるのと同様に、それぞれ体質が異なるのです。従って、画一的に労働基準を押し付けるのも無理を生む場合があります。心療内科的な評価基準もありますが、内科的には自律神経失調の有無が一つの基準といえます。

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