お役立ちコラム
不登校の原因に起立性調節障害が隠れている⁉
神経内科
朝起きられない学童や10~20代の若い年齢の方に、起立性調節障害(OD)がみられることが話題になってきています。朝起きようとしてもフラツキ、めまい、立ちくらみ、動悸、だるさ、片頭痛、腹痛などの諸症状で起きられず、不登校や出勤できない状況につながってしまうのです。
私は以前、「怠け者の真実」というコラムを書きました。不登校の子供は、"怠け者"と烙印を押されがちで、そのような子供達の中に、かなりの割合で起立性調節障害が含まれることを報告しました。これらの子供は立派な病気なわけで、決して"怠け者"ではないのです。
起立性調節障害(OD)の原因の一つとして、自律神経失調症が考えられます。交感神経が過剰に反応して、起立時に脈拍が異常に増加するのです。(起立時頻脈)その結果、動悸、フラツキ、だるさなどを訴えます。また逆に交感神経が起立時に反応せず血圧が下がってしまう場合もあります。(起立性低血圧)このように、成長期において自律神経の成長が遅れて、起立性調節障害はおきると考えられます。運転に例えるなら、アクセルを強く踏みすぎたり、逆にしっかり踏めないような初心者運転のようなものなのです。
このような自律神経失調症がありますから、起立性調節障害の子供が普通に学校に行くことは通常より数倍の努力が必要なのです。周りの人も、そのことをわかってあげることが大切です。しっかり生活スタイルを守ると、早ければ半年くらいで改善していきます。学童期は大切な時期なので、起立性調節障害で出遅れるのはちょっと気の毒ですが、焦らないことが肝心です。しかし努力を怠ると、他の子供に追いつけなくなってしまいます。
親(特にお母さん)は温かく、かつ厳しい姿勢で子供さんに対するようにして下さい。ちょっと難しいですが。
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