お役立ちコラム
動脈硬化という敵を知る
神経内科
腹部エコーなどで内臓脂肪型の肥満、すなわちメタボが分かったら、次に行うべきものは、動脈硬化の評価です。動脈硬化はなんといっても加齢が一番の危険因子ですから、50歳くらいまではメタボがあっても動脈硬化はそれほど進みません。しかし、50歳すぎからメタボがあるかないかで、動脈硬化の進行は大きく違ってきます。
「器と中身」を思い浮かべて下さい。ゴム管(器)の中を液体(中身)が流れているとします。スベスベのゴム管なら、ドロドロの液体でも滞りなく流れて行きます。しかしゴム管がガタガタになってきたら、ドロドロの中身では困ります。ゴム管の内腔にこびりついてしまいます。動脈硬化の進んだ血管にはサラサラ血でなければ危険なのです。
動脈硬化の進んだ血管には血栓がこびりつきやすく、つまってしまうと、先に血液がいかなくなり、その先の臓器が死んでしまいます。これを「梗塞」と言います。やられる臓器の代表が脳と心臓で、脳梗塞や心筋梗塞などの病気が起こってしまいます。ここまで至ると致命的ですが、血管が詰まるまではほとんど無症状なのが、動脈硬化の怖いところです。
そのような訳で、動脈硬化は隠れて勢力を増して、ある日突然襲いかかる敵のようなものです。中年期になったら、特にメタボのある人は、動脈硬化の検査を一度は受けるべきです。すでに「器」が汚くなってきているようなら、「中身」をきれいにしなければなりません。動脈硬化は一度できてしまうと元には戻れませんが、血液はサラサラに出来ます。こんな場合、基準になるのが悪玉コレステロール(LDL)で、ひどい動脈硬化の人はLDLを80くらいにコントロールする必要があります。
敵は案外近い所まで忍び寄って来ているかも知れません。
あなたの動脈の「敵」は大丈夫ですか?
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