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認知症予防は国家プロジェクト

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 近年、認知症が急増してきています。「認知症になるくらいなら死んだほうがマシ」と恐れる人も結構みえますが、一部の認知症を除いて、それほど恐れることはないというのが私の実感です。

 なぜなら認知症の多くは生活習慣病と考えられる節が多いからです。中年期からのメタボ、運動不足、歯周病、左脳生活、うつ状態、不眠、難聴、タバコ、老後のヒマな生活などが認知症を招くと言われています。これらの生活習慣の一つや二つは現代の老人は持っているわけで、認知症はそのツケであるというだけの話なのです。「死んだほうがマシ」と捨てゼリフを吐くぐらいなら、前向きに日頃の養生を心がけるべきです。そうすれば、かなり認知症は防げると思います。

 しかし、自分が認知症にかかることも想定しておく必要はあります。認知症は80歳で4人に一人、85歳で2人に一人と言われます。そうなると90歳なら、1人に一人という計算になり、長生きを目指すなら、大なり小なり認知症を覚悟しなければならないわけです。認知症の治療、予防、共生、その他諸々を、あらかじめ頭に入れておくと良いでしょう。

そもそも認知症とはどういう病気なのでしょう? 昔は「呆け」と言われたのが認知症です。“あのお爺ちゃんはあんなに長生きしたので、ついに呆けた。大事にしてあげなければ”という感じで、昔は呆けた老人は尊敬される存在ですらありました。

 しかし高齢化とともに「呆け」も増えていき、「痴呆症」と呼ばれるようになりました。「痴呆症」には尊敬ではなく、蔑称のニュアンスが含まれます。特別な存在ではなく、身近に迫って来ただけに、“恥ずかしい”と恐れる気持ちも増してきたのです。昭和50年頃から「痴呆症」が社会問題になり始めたのです。

 いよいよ最近になって「痴呆症」ではいけないということで、「認知症」という呼び方が定着してきたわけです。爆発的に増えてきた認知症ですが、認知症には色々とお金がかかるという問題があります。医療費や介護費ばかりでなく、家族の犠牲も経済的損失を生みます。医療費、介護費は保険により国が多くを負担しますから、このまま認知症が増えていったら、国もたまったものではありません。

 そんなわけで、平成、そして令和において、「認知症」への取り組みは国家プロジェクトと言って差し支えありません。

自治体によりますが、もの忘れの検診を行っているところがあります。名古屋市でも65歳以上の市民の方を対象に無料で「もの忘れ検診」をおこなっています。認知症は誰もがなり得る病気です。もの忘れ検診を受診し認知症の適切な治療や予防きっかけとしましょう。

 

※クリニックヘルスケアテルミナは「もの忘れ検診」実施医療機関です。検診ご希望の方はお電話にてご予約下さい。

 

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